ドバイ、高級不動産価格上昇率で世界トップ3入り
国際不動産コンサルタントのサヴィルズ最新レポートによると、ドバイは2025年前半における高級住宅価格の資本価値上昇率で世界トップ3にランクインしました。価格は前年同期比5%上昇し、東京(+8.8%)、ベルリンに次ぐ結果となりました。
上昇要因としては、移住者の増加、投資家信頼の高さ、供給不足が挙げられます。特にドバイは国際的な交通網、投資家に優しい政策、進むインフラ整備が強みで、他都市に比べて売買コストが低いことも魅力です。
2025年前半のドバイ全体の不動産取引件数は12万5,538件(前年比+26%)、取引総額は4,310億ディルハム(約12.9兆円、+25%)に達し、投資家数も新たに5万9,000人以上増加しました。
また、UAEでは15~30年の住宅ローン利用が一般的で、頭金も自国民15%・外国人20%と比較的安定した金融環境が整っており、海外投資家にとっても参入しやすい市場です。
サヴィルズは、2025年後半もドバイの高級住宅価格がさらに4~5.9%上昇すると予測。世界の高級不動産市場の中でもドバイは引き続きトップパフォーマーになると見込まれています。
国際的な投資先としての魅力が一層高まり、ドバイの高級不動産市場は今後も堅調な成長が期待されます。
▼出典
Dubai ranked among top three markets globally for luxury property price growth | The National
カンボジアの都市化が不動産市場を大きく変革
カンボジアでは人口増加と都市化の進展が不動産市場を大きく押し上げています。2025年半ばの人口は約1,785万人に達し、年間20万人以上増加。平均年齢は26歳と若く、今後の労働力拡大が経済成長を支える基盤となっています。
都市化率は2025年時点で**26.5%**に上昇し、プノンペン、シェムリアップ、シアヌークビルといった都市部での開発が集中。工業拡大や観光業の成長が地方から都市への人口移動を加速させています。
この流れは不動産市場に以下のようなプラス効果を生み出しています:
- 住宅需要の急増:年間数千戸規模の新規住宅が必要とされ、コンドミニアムやゲーテッドコミュニティ(ボレイ)が普及。
- 商業・産業用物件の需要拡大:オフィスや小売施設、特にシアヌークビルの経済特区(SEZ)で工業地の需要が増加。
- 海外直接投資(FDI)の流入:過去数年で240億米ドル規模の建設投資が実行され、最新技術やサステナブル建築が導入。
- 経済波及効果:都市成長に伴い雇用が増加し、インフラや公共サービスの整備も進み、地価の上昇と投資価値の拡大につながっています。
若い人口構成、拡大する都市、投資家の強い関心に支えられ、カンボジアの不動産市場は長期的な成長ポテンシャルを備えています。今後の課題は、この成長を持続可能かつ包摂的に実現することであり、都市の近代化が国全体の繁栄へとつながることが期待されます。
▼出典
How Urbanisation is Transforming Cambodia’s Real Estate – Khmer Times
韓国大手ヒョソン、ダナンで数億ドル規模の追加投資を計画
韓国財閥 ヒョソン(Hyosung)グループの子会社 HS Hyosung Quang Nam Co., Ltd. は、ベトナム中部都市ダナンにおいて、産業用ヤーンや自動車内装材の生産に数億ドル規模の新規投資を検討していることを明らかにしました。
同社は2018年に旧クアンナム省と総額13億ドルの投資覚書を締結し、タムタン工業団地でタイヤコード布やエアバッグ用生地工場を建設。これまでに累計4億7,000万ドル超を投資し、直接雇用1,000人以上、地元請負業者を通じた間接雇用も数千人創出しています。
2025年には20ヘクタールの追加用地契約を予定しており、タイヤコード生産の拡張を進めます。さらに、新たなプロジェクトとして、自動車部品・高機能素材関連に特化した追加投資が近く決定される見込みです。
ヒョソン側は、ダナンの港湾・空港インフラの充実、行政改革の推進、デジタル産業強化方針を高く評価しており、科学技術、AI、半導体、製薬、観光産業などに韓国企業の関心が集まっていると指摘しました。
一方で、土地補償や地代設定の遅延が課題として残るものの、ダナンはFDI(外国直接投資)の新たなハブとして期待され、今後も韓国企業を中心に投資拡大が見込まれます。
この動きは、ベトナム中部の不動産・産業市場の国際的魅力をさらに高める追い風となっています。
▼出典
S Korean chaebol Hyosung to invest hundreds of millions of USD more in Vietnam’s central hub
Binastra、第2四半期純利益24%増の2,840万リンギットを計上
マレーシアの Binastra Corp Bhd は、2025年7月31日締め第2四半期の純利益が前年同期比24%増の2,840万リンギットとなったと発表しました。これは建設活動の拡大と新規プロジェクト開始が寄与したものです。
売上高は前年同期比72%増の3億9,680万リンギットに拡大。そのうち建設部門がほぼ全体を占め、税引前利益は3,630万リンギットを計上しました。会社は2026年1月期第1四半期に**1株当たり3.0セントの中間配当(総額3,270万リンギット)**を発表し、10月17日に支払われる予定です。
累計上半期の純利益は30.8%増の5,360万リンギット、売上高も59.2%増の6億5,370万リンギットに達しました。
ジャクソン・タン社長は、ジョホールバルに専任チームを配置し、EXSIMのKebun Teh、Causewayz Square @ JBCC、Maxim GlobalのThe Address @ Taman Pelangiといった大型住宅開発(計1万1,000戸超)を進めていると説明。今後も堅実な財務基盤と案件パイプラインを維持し、持続的成長を目指すと強調しました。
同社は第2四半期に、クランバレーとジョホールバルで7億2,160万リンギット相当の新規受注を獲得。7月末時点で25件の進行中プロジェクトと44億リンギット規模の受注残を抱えており、今後4年間の安定収益が見込まれます。
旺盛な住宅需要と大型建設プロジェクトの進展により、Binastraは不動産市場でも有力な投資先として注目が高まっています。
カンボジア政府、シアヌーク州で17件の新規投資案件を承認 総額2億5700万ドル
カンボジア政府は8月26日、プレアシアヌーク州における17件の新規投資・事業プロジェクトに特別優遇措置を承認しました。総投資額は約2億5700万ドルに上り、約1,800人の雇用創出が見込まれています。
承認された案件は、停滞していた建設プロジェクト6件に加え、アグリツーリズムリゾート、家具製造工場、大学、病院、太陽光発電所など11件の新規事業が含まれます。
ヘアン・サヒブ首相顧問は、国際的な経済不安や国境問題、米国によるGSP関税優遇の縮小といった課題を挙げつつも、国内生産の強化と投資環境の改善が不可欠と強調。政府の「シングル・オペレーター制度」の下で投資促進をさらに加速させる姿勢を示しました。
2024年から2025年8月までに、作業部会は375件、総額78.9億ドルのプロジェクトを承認しており、5万6700件以上の雇用創出につながっています。投資家には、税制優遇や行政支援、迅速な手続きといった特典が用意されています。
プレアシアヌーク州は、観光・製造・再生可能エネルギーの拠点として成長が期待され、今後も不動産や関連産業への投資意欲を高める大きな要因となりそうです。
▼出典
Government Approves $257 Million in Incentives for 17 New Investment Projects – Khmer Times
ドバイ不動産市場、過去最高の約12兆円規模に急拡大
ドバイの不動産市場は2025年も記録的な伸びを続け、1~8月の販売総額が4412億ディルハム(約12兆円)に達し、過去最高を更新しました。前年同期比で33.7%増加し、取引件数も137,013件と21.5%増えています。
この8か月間の販売額は、すでに2024年の年間実績の84%に到達しており、投資需要の加速が鮮明です。総合的な不動産活動(売買・融資・無償譲渡)も約5950億ディルハムに拡大しました。
地域別では、ビジネスベイが首位(242億ディルハム)、続いてメアイサム・セカンド、アル・ヤライス1、ジュメイラ・ビレッジ・サークル、エアポートシティが上位に入りました。住宅・商業の両分野で堅調な伸びを示しています。
また、住宅ローン取引は前年同期比3.2%増の1200億ディルハムに拡大し、無償譲渡額も334億ディルハムに上昇しました。8月単月でも取引額は506億ディルハムと過去最高水準を記録。2020年の47億ディルハムからわずか5年で10倍以上に成長しています。
ドバイは世界的な投資拠点としての魅力をさらに高めており、不動産市場の長期的な成長性が強く示されています。
▼出典
Dubai property sales hit highest-ever Dh441 billion in eight months
南中部ベトナムで産業不動産市場が急拡大、新規プロジェクト相次ぐ
南中部ベトナム(ダナン市やクアンガイ、ジャライ、ダクラク、カインホア、ラムドン省など)で大規模な産業不動産開発が相次いで着工し、市場が活気を帯びています。
ダナン市では自由貿易区の構想やインフラ整備が進み、BINコーポレーションによる346ヘクタールの工業団地などが建設中です。ジャライ省では437ヘクタールのフーミー工業団地が着工し、2026年第1四半期に稼働予定。深海港も同時に開発され、国際物流拠点としての地位が期待されています。
さらに、カインホア省では電子・精密機械などのハイテク産業に特化した288ヘクタールの工業団地が建設され、1.6万人の雇用創出を見込みます。ダクラク省ではホアファットグループによる大規模製鉄団地と港湾開発が進行中で、総額4.5兆円超の投資計画が打ち出されています。
サヴィルズによると、2025年前半の中部地域での産業不動産取引件数は前年の約2倍に増加。短期リース需要が中心ながら、インフラ整備・低コスト・税制優遇・労働力の豊富さにより、今後も投資意欲が高まると見込まれています。
ベトナムの南中部は、鉄鋼・電子・物流などの国際産業拠点としての地位を急速に強化しており、不動産投資家にとって大きな魅力を持つ地域となっています。
▼出典
South-central Vietnam’s industrial real estate market heats up with new wave of projects
マレーシアのオフィス市場、柔軟性と利便性が新たな潮流に
マレーシアのオフィス市場は、上昇するコストと働き方の変化によって大きく再編されています。従来型の長期リースや老朽ビルは敬遠され、代わって交通利便性が高いグレードAの統合開発型オフィスやコワーキングスペースが人気を集めています。
特に、MRTやLRT直結のトランジット・オリエンテッド・ディベロップメント(TOD)型のコワーキングスペースは注目を浴びており、利便性や快適な職場環境を重視する企業や若手人材に選ばれています。これは単なる物理的な空間提供ではなく、柔軟性・デジタル化・ウェルビーイング・サステナビリティを重視した新しいオフィス戦略です。
一方、ジョホールバルでは、**ジョホール–シンガポール特別経済区(JS-SEZ)**の始動により投資や取引が活発化。オフィス市場も再評価されており、シンガポール企業の進出や越境ビジネス拡大が期待されています。
このような流れは、マレーシアの商業不動産市場にとって大きな追い風であり、開発業者や投資家にとっては柔軟で革新的なオフィス設計や立地戦略が成功の鍵となります。
▼出典
Rising costs, new work trends reshape Malaysia’s office market
フィリピン大手ホテルグループ、カンボジア最大規模のホテル建設へ
フィリピンのホスピタリティ大手 Hotel101 Global Holdings Corp は、カンボジアで最大規模となるホテルを建設する計画を発表しました。シンガポール子会社を通じて、Canopy Sands Development Co Ltd と提携し、首都プノンペンとシアヌークビルに大型ホテルを建設します。
プノンペンの**「Hotel101–Phnom Penh」は30階建て・約700室規模で、トンレバサック地区の商業地に建設予定。シアヌークビルでは「Hotel101–Sihanoukville」が約680室を擁し、総額160億ドル規模の「Bay of Lights」開発エリア内に建てられます。両施設にはプールやジム、商業施設、会議施設などが整備され、完成は2028年を予定**しています。
この2件の開発で約1億955万ドルの売上が見込まれ、雇用創出や外資導入を通じてカンボジア経済に寄与する見込みです。観光客数が2024年に670万人を超え、来月には新国際空港も開港予定の同国では、さらなる観光成長が期待されています。
Hotel101は既に日本、スペイン、米国、サウジアラビアでも展開しており、世界100か国で100万室を目指す拡大戦略の一環としてカンボジア進出を位置付けています。
この動きは、観光立国を進めるカンボジアの不動産・観光市場への投資意欲を高める要素となっています。
▼出典
Philippines hospitality major to build largest hotel in Cambodia – Khmer Times

