2025年後半から、ドバイの過熱した不動産市場は適度な価格調整に入る見通しであると、格付け会社フィッチ・レーティングスが報告しました。
2022年から2025年第1四半期にかけて住宅価格は約60%も上昇しましたが、2026年には新築住宅の大量供給(最大12万戸)が予定されており、需給バランスの変化によって調整局面が訪れると予想されています。ただし、パーム・ジュメイラやダウンタウン・ドバイなどの人気エリアは引き続き堅調です。
銀行や開発業者は、自己資本比率の強化や不動産ローン比率の抑制を進めており、今回の調整には十分に対応できる体制とされています。これは市場の健全性と持続的成長を示す好材料といえるでしょう。
価格の落ち着きは、今後の購入希望者や投資家にとって魅力的な参入機会となる可能性もあり、不動産市場全体の安定性と回復力が引き続き注目されます。