ベトナムと米国、相互・公正・均衡な貿易協定に合意 ― 関税緩和と大型商談で関係強化

2025年10月26日、ベトナムと米国は「相互的で公正かつ均衡の取れた貿易協定」に合意したと、ホワイトハウスが共同声明で発表しました。今後数週間以内に協定を最終化し、署名および国内手続きを経て発効する予定です。

新協定の下で、米国はベトナム製品に対する20%の関税を維持しつつ、一部品目については関税を撤廃(0%)する方針です。これに対し、ベトナム側は米国製品への優先的市場アクセス(preferential access)を提供することを約束しました。

また、両国は非関税障壁の解消にも取り組むことで一致。ベトナムは米国の自動車安全・排ガス基準を受け入れ、医療機器や医薬品の輸入手続きの簡素化、知的財産条約の完全履行を進める方針です。

経済協力の象徴として、ベトナム航空がボーイング社から50機(総額80億ドル超)を購入する契約を締結。また、ベトナム企業は米国企業との間で**農産物の輸入に関する覚書20件(総額約29億ドル)**を交わしました。

2025年1〜9月の米越貿易額は前年比27%増の1,264億ドルに達しており、今回の協定により両国のサプライチェーン強化と投資拡大が一層進むとみられます。

▼出典
Vietnam, US issue joint statement on reciprocal trade agreement – VnExpress International

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