マレーシア、第3四半期GDPが5.2%成長 予想を上回る好調な経済回復

マレーシア統計局(DOSM)の速報値によると、**2025年第3四半期のGDP成長率は前年同期比5.2%**となり、市場予想(3.4〜4.0%)を大きく上回りました。前期(4.4%)からも加速しており、観光需要の回復と堅調な国内消費が成長を牽引しました。

統計局のウジル長官は、「観光関連産業の活発化と持続的な設備投資、外需の回復が成長を支えた」と述べました。また、政策金利(OPR)を2.75%へ引き下げたことや、SARA制度による1人あたり100リンギットの給付金が消費を刺激したことも要因とされています。

産業別では、サービス業が5.1%増(主に貿易・輸送・宿泊業)、製造業が4.0%増(電子・光学機器、食品加工が好調)。さらに、鉱業・採石業は10.9%増と前期のマイナス5.2%から急回復し、建設業も11.2%増を維持しました。農業は家畜分野の回復により0.4%増でした。

一方で、輸出入の変動は続いており、7月の輸出は6.5%増後に8月は1.7%増に鈍化、輸入は8月に5.9%減少しました。それでも全体として、マレーシア経済は堅調な拡大基調を維持しています。

▼出典
Malaysia’s GDP grows 5.2% in 3Q, above expectations | The Star

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