スタンダードチャータード銀行は、2025年のベトナムGDP成長率予測を6.1%から7.5%へ上方修正しました。2026年の見通しも6.2%から7.2%へ引き上げられ、同国経済の成長力に強い期待が示されています。
報告書では、複数の自由貿易協定を通じた国際貿易への深い統合と、サプライチェーンにおける存在感の拡大が成長を支えていると指摘。9月の輸出額は427億ドルで前年比24.7%増加し、特に電子・コンピュータ(+66.2%)、携帯電話(+17.5%)、機械(+11.6%)が牽引しました。
輸入も24.9%増の398億ドルとなり、生産・産業能力の拡大が続いています。
また、強い貿易動向を背景に外貨準備高が回復傾向にあり、為替の安定性が改善していると評価。政策金利据え置きにもかかわらず国内の信用成長率は前年比15%超に加速し、景気回復と企業の資金需要増を示しています。
外国直接投資(FDI)の増勢も顕著で、2025年1〜9月の実行FDIは188億ドル(+8.5%)、登録FDIは285億ドル(+15.2%)と力強い伸びを記録しています。
同行は、リファイナンスレートを2025年・2026年ともに4.5%で維持すると見込んでおり、緩和的な金融環境が投資拡大を後押しすると分析。インフレ見通しは2025年3.4%、2026年3.7%へ下方修正され、成長の強さと物価圧力の緩和が反映されています。
スタンダードチャータードのティム・リラハパン氏は、ベトナムはサプライチェーン多様化の戦略拠点として存在感を強めており、今後も力強い経済成長が期待できると述べています。
▼出典
Standard Chartered lifts Vietnam’s 2025 GDP growth forecast to 7.5% – VnExpress International

