カンボジアとマレーシアは、経済協力をさらに深めるため、ハラール産業の発展と観光・貿易の促進に向けた取り組みを強化することで一致しました。これは、プノンペンで行われたフン・セン上院議長とマレーシアのアフマド・ザヒド・ハミディ副首相(農村・地域開発相兼UMNO党首)との会談によるものです。
会談では、マレーシアがカンボジアでのハラール食品産業の発展を支援する意向を示し、共同委員会の設立を提案しました。また、医療観光の推進にも意欲を示し、カンボジア国内にマレーシア系病院を設立する構想も明らかにしました。
フン・セン議長はこれに賛同し、両国間の経済・貿易・投資・観光分野での関係強化の重要性を強調しました。さらに、マレーシアがこれまでカンボジア産米(2024年には7万トン)を購入してきたことに感謝し、農産物取引の拡大を期待しました。
最新の税関データによると、両国間の貿易額は2025年1〜9月で8億739万ドルに達し、前年同期比22.4%増となっています。今回の会談は、両国が経済的結びつきを政治関係と並ぶ重要な柱として位置づけていることを示しています。
▼出典
Cambodia, Malaysia firm up ties to boost halal, tourism sectors – Khmer Times

