日本、カンボジアの水道・電力インフラ整備に約3億ドル融資

日本政府は、カンボジアの水道および電力インフラの強化を目的として、総額約2億9,620万ドル(約3億ドル)に及ぶ円借款契約を締結しました。署名式は10月2日、プラック・ソコン副首相兼外務国際協力大臣と上野篤志駐カンボジア日本大使の立ち会いのもとで行われました。

融資は2つの主要プロジェクトに充てられます。

  1. ニロド給水拡張プロジェクト(約1億4,350万ドル):都市部の水需要増加に対応し、安全な水の安定供給を図る。

  2. プノンペン電力送配電システム拡張第3期(約1億5,270万ドル)首都圏の電力網を強化し、企業や家庭への安定供給を実現する。

これらの支援は、日本の政府開発援助(ODA)の一環であり、両国の包括的戦略的パートナーシップの深化を象徴しています。

JICA(国際協力機構)によると、カンボジア政府は2030年までに全国で安全な水への100%アクセスを目指しており、日本の支援によってプノンペンではすでに90%超の供給カバー率と24時間体制が実現しています。

しかし急速な都市化により水需要が供給能力を上回りつつあり、今回の支援はその供給能力向上と生活基盤の安定化に大きく寄与する見込みです。

今回の融資は、日本がカンボジアの持続的な社会経済発展を後押しする強い姿勢を改めて示すものとなりました。

▼出典
Japan provides $300M in loans to boost Cambodia’s water, power infrastructure – Khmer Times

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