マレーシアの大手投資銀行MIDF Amanahは、2025年のマレーシア不動産市場に対して強気の見通しを示しています。特に住宅物件への安定した需要と新規プロジェクトの進展により、各不動産会社の売上・利益ともに堅調な成長が期待されています。
住宅物件は6%のSST(売上サービス税)が免除されており、価格競争力も維持。一方、商業・工業用物件への課税も影響は軽微とみられ、強い需要により利益率への影響は限定的と分析されています。
また、ローン申請件数は3か月連続で前年比増加し、買い手の意欲が継続していることを裏付けています。特に後半には新規物件の発売が活発化し、さらなる販売増加が期待されます。
投資先としては、Mah Sing Group、Matrix Concepts、UOA Development が注目企業として挙げられており、それぞれ手頃な住宅・産業用開発・投資物件収益に支えられた収益成長が見込まれています。特にUOA Developmentは5.5%の高配当利回りと健全な財務基盤(純キャッシュ)を持つ点も魅力です。
住宅、工業、投資用物件それぞれに成長要素があり、マレーシア不動産市場は引き続き投資価値の高い環境といえるでしょう。