ダナンに初の自由貿易区（FTZ）設立決定、高度産業・国際物流の拠点へ

2025年6月、ベトナム政府は全国初の自由貿易区（Danang Free Trade Zone：FTZ）をダナン市に設立する決定を発表しました。総面積は1,881ヘクタールに及び、製造、物流、貿易、デジタル技術、イノベーションなどを担う7つの非連続的な地域で構成されます。

このFTZは、リエンチュー港、ダナン国際空港、東西経済回廊と連携し、グローバルサプライチェーンの中核を担うことを目的としています。AI、半導体、ビッグデータ、クラウド、IoTなどの最先端分野に特化した技術革新ゾーンも整備され、スタートアップ支援体制も充実。

加えて、免税ビジネス、リゾート、教育、医療、スポーツ、エンタメなど多機能を備えた国際標準の商業・サービスエリアも開発予定。グリーンテクノロジーや再生可能エネルギーへの配慮もなされ、持続可能な都市型経済エコシステムの形成が期待されています。

ダナンFTZの誕生は、地域と国の国際競争力を大幅に向上させ、不動産・物流・先端技術分野での投資機会の拡大にもつながる重要なマイルストーンとなります。