マレーシアは2024年5月に始動した国家半導体戦略(NSS)の下で、2025年3月までに総額RM630億(約136億ドル)超の投資を確保しました。このうちRM580億が外資によるもので、政府は同国の世界半導体バリューチェーンにおける地位強化を目指しています。
主な外資案件には、Infineonの世界最大級200mm SiCパワー半導体工場、CarsemのAI向け省エネパッケージ技術、NXPやSyntiantの製造・センサー事業などが含まれます。また、国内ではInari AmertronやPentamasterなど9社が年間RM5億超の売上を見込むほか、IC設計企業4社も年25%超の成長を実現しています。
政府は、今後5年でRM12億を投じ6万人のエンジニアを育成する人材戦略を推進し、R&D資金支援や市場アクセス拡大、国際連携を通じて、将来的に売上10億ドル規模の地元企業10社とRM10億規模の企業100社を育成する方針です。