2025年5月30日、カンボジアのフン・マネット首相と日本の石破茂首相が会談し、法の支配に基づく国際秩序と多国間自由貿易体制の強化に向けた協力を進めることで一致しました。両国は、経済・社会的価値の共創、安全保障協力などを含む「包括的戦略的パートナーシップ」のさらなる発展を目指す意向を示しました。
特に注目されるのは、デジタル分野や社会インフラ整備、海上連結、人道的地雷除去に関する協力が進展していることです。また、新たに発表された「カンボジア-日本経済共創パッケージ」により、カンボジアのビジネス環境改善や通信ネットワーク整備、サプライチェーンの強化が進められる予定です。
さらに、シアヌークビル港の地域物流ハブ化や、海上警察能力の向上にも協力が継続されます。日本は法整備支援や選挙支援など民主主義強化にも引き続き貢献していく姿勢を示しました。
また、観光、ビジネス、学術、スポーツ、文化を含む人的交流の拡大が共創関係の基盤であることを確認し、2025年の大阪・関西万博などを機にさらなる交流推進が期待されています。