ベトナムの不動産市場は2025年第1四半期に力強い回復を示しました。外国直接投資(FDI)は前年同期比で46%増加し、24億ドルに達しました。政府は公共投資を拡大し、法律の整備を進め、ハノイ、ホーチミン市などで土地オークションを実施。これにより新たな開発用地が確保されました。さらにM&A(企業の合併・買収)とプロジェクトの譲渡も活発で、投資家の信頼が続いています。
オフィスマーケットも活況で、ハノイ、ホーチミン市、ダナンでは新規オフィスプロジェクトが増加。特にグリーンオフィスやデジタル対応オフィスの需要が高まっています。一方、ホーチミン市のコンドミニアム市場は価格が6%上昇し、平均価格は**3,200~5,200 USD/㎡**となりました。ハノイでは取引は減少傾向にあるものの、新規プロジェクトが進行中です。
また、産業不動産も成長中で、全国で新たな工業団地が計画されています。特に半導体やハイテク分野での投資が加速しており、ベトナムは技術分野でのリーダーシップを強化しています。
サービスアパートメントも、国際観光客の増加により需要が増大。ホーチミン市では賃料が8%上昇し、42 USD/㎡/月に達し、ハノイでも国際ブランド運営のプロジェクトが好調です。