マレーシア投資貿易産業省(MITI)は、2025年の承認投資額が1,040億リンギットに達する見通しであると発表しました。これは、製造業や一部サービス分野における旺盛な投資活動がけん引しているものです。
テンク・ザフル大臣によると、2025年第1四半期だけで898億リンギットの投資が承認され、前年同期比3.7%増となりました。同氏は、米国による19%の関税など世界的な不確実性があるものの、マレーシアの投資環境は依然として前向きだと強調しました。
さらに、政府は2025年の貿易総額を5%増の3.01兆リンギットに拡大する目標を掲げています。米国の関税引き上げは短期的には影響を及ぼす可能性がある一方で、ASEAN内での競争力を高める戦略的好機とも捉えられています。
MITIは、世界的な関税競争による経済減速を見込みつつも、的確な緩和策を通じて投資家にとって魅力的な市場を維持する姿勢を明らかにしました。
▼出典
Malaysia Projects RM104 Billion In Investments For 2025, Minister Says