ホーチミン市近郊のロンタイン国際空港が、次の10年で年間1億人規模を扱う「世界的メガ空港」入りを果たす見込みです。OAG(英国の航空データ分析機関)によると、シンガポール・チャンギ空港の新ターミナル5や香港国際空港、バンコク・スワンナプーム空港、韓国・仁川空港、フィリピン新空港と並び、アジアの主要ハブ空港として成長が期待されています。
総事業費**33.6兆ドン(約133億米ドル)**の同空港は、2026年に第1期が完成予定で、当初は年間2,500万人の旅客と120万トンの貨物を扱います。2035年には第2期で容量が5,000万人へ拡大し、2050年には1億人・500万トンの貨物を処理可能なフル規模へ。
OAGは、こうした巨大空港が観光振興、雇用創出、国内外投資の誘致の中心的役割を果たすと指摘。さらに、バイオメトリクス、AI、自動化、持続可能性対応といった先端技術の採用で、旅客体験と運営効率の向上を図る計画です。
この空港の整備は、ベトナム南部の不動産市場や観光産業の活性化にも追い風となると期待されています。