カンボジアは2025年の第1四半期において、世界的な貿易障壁の拡大や主要貿易相手国の成長鈍化にもかかわらず、輸出が堅調に推移しています。
1月から3月までの輸出額は68億7,500万ドルに達し、前年同期比で9.8%増加しました。最大の輸出先は米国で、24億2,600万ドル(全体の35%)を占め、続いてベトナム、中国への輸出が多くなっています。
主な輸出品は、衣類、機械、電気機器、履物、皮革製品、農産物、家具、ゴム、おもちゃなど。「カンボジア製品への需要の高さ」が輸出増加の理由であると、商業省の報道官は述べています。
また、政治的安定、新たな投資法、FTA(自由貿易協定)の存在が投資と輸出の増加を後押ししています。特にカンボジア‐中国FTA、カンボジア‐韓国FTA、RCEPなどが強みです。
輸入も前年同期比で21.5%増の75億7,300万ドルとなり、総貿易額は144億4,900万ドルで15.6%の増加となりました。
アジア開発銀行は、カンボジアの経済成長率を2025年に6.1%、2026年に6.2%と予測しており、主に製造業と観光業の回復が牽引役になる見込みです。
▼出典
https://www.khmertimeskh.com/501668384/cambodias-export-surge-in-q1-amid-global-trade-barriers/