マレーシアの不動産市場は、価格帯を問わず安定した販売が継続しており、全体として回復基調にあるとKenanga投資銀行が報告しています。産業用不動産の継続的な需要や、土地活用の積極的な戦略、住宅需要の底堅さがその要因です。
特にeコマース拡大に伴う物流・倉庫需要により、産業用分野は引き続き成長エンジンとなっています。さらに、**クランバレーなど都市部での交通結節型開発(TOD)**が注目を集め、生活コストの上昇に対応したコスト効率の良い住宅が支持されています。
開発業者は高級物件と大衆向け物件のバランスを見直し、持続可能な利益確保を図っています。RM50万以下の住宅やデータセンター関連開発に将来性があるとされ、土地資産の現金化や安定収入源の確保も業績の安定に貢献しています。