Toshin Development(タカシマヤグループの不動産部門)が、ハノイでの高級商業施設開発を加速しています。背景には、高級小売スペース不足と国際ブランドの進出ラッシュがあります。
同社はこれまで、ホーチミン市のサイゴンセンターやABタワー、Lancaster Luminaireなどに投資し、ベトナムでの存在感を高めてきました。今後は、ハノイ・西湖西(Tay Ho Tay)の「Starlake」エリアで大型プロジェクトを展開予定とされ、タカシマヤ流の高級志向の店舗デザインやサービス、さらにはLEED認証を目指した環境配慮型設計を採用し、国際ブランドの誘致を狙います。
Savillsによると、ハノイの商業施設稼働率は86%に達し、新規供給は2028年までに約10,600㎡しか見込めず、需要過多の状態です。こうした状況が、国際的な開発業者にとって大きな投資機会を生んでいます。
このプロジェクトは2025年8月着工予定で、完成すればハノイの高級商業市場を牽引し、国際的な旗艦店の集積地となる見込みです。