ベトナム税関総局によると、2020年の輸出は2,826億5,498万ドル(前年比7.0%増)、輸入は2,627億63万ドル(3.7%増)。
貿易収支は199億5,435万ドルと5年連続の黒字になり、前年記録した過去最高の黒字幅をさらに上回った。
主要国・地域別では、輸出相手先1位が米国で770億7,732万ドル(前年比25.7%増)、2位が中国で489億516万ドル(18.0%増)、
3位が日本で192億8,396万ドル(5.2%減)。
米国向けは、縫製品や履物など繊維関係が前年を下回った一方、コンピュータ電子製品・同部品などが好調を維持し、大幅な伸び率となった。
輸入相手先は、1位が中国で841億8,685万ドル(11.5%増)、2位が韓国で468億9,544万ドル(0.3%減)、3位が日本で203億4,138万ドル(4.1%増)。
貿易収支では、米国が633億6,415万ドルの黒字(35.1%増)、中国が352億8,170万ドルの赤字(3.6%増)。
貿易赤字が拡大する米国は2020年12月、ベトナムを「為替操作国」に認定。
米国通商代表部(USTR)は2021年1月15日、追加関税などの対抗措置は見送り、話し合いを継続する方針。
ベトナム政府もこれを評価している。
新型コロナウイルスの影響を受け、輸出は、4月と5月に前年同月比で10%を超える減少となったが、6月から増加に転じ、9月からは2桁増を維持。
その結果、2020年通年は前年比7.0%増と、前年の伸び率8.4%に近い水準まで上昇。
輸入は、4~6月は輸出と同様の傾向をみせ、7月には再び減少。
11月と12月は2桁増となったものの、通年では3.7%増(前年の伸び率7.0%)にとどまった。