マレーシア政府は「第13次マレーシア計画(13MP)」を通じ、観光産業を高収益かつ持続可能な分野へと進化させる方針を示しました。2026年の「ビジット・マレーシア・イヤー」に向けて、観光・芸術・文化相ティオン大臣は同計画を“戦略的な成長の道筋”と評価しています。
2024年には外国人観光客による観光収入が1,022億リンギット(約3兆3,000億円)を記録し、今後は観光のGDP寄与率を2030年までに16%に引き上げる目標が掲げられました。
注目施策には、ジョホール、マラッカ、ネグリ・スンビラン、サラワク州における「観光投資特区(STIZ)」の設立が含まれ、2025年6月時点で43地点が候補地に。また、農村観光やホームステイ支援も重点分野とされ、地域経済と文化交流の活性化を目指します。
航空分野では2030年までに178機の新機材導入を計画し、**東マレーシアでのインフラ整備(パン・ボルネオハイウェイ等)**も観光拡大を支える柱となります。
政府はこれらの施策により、マレーシアを持続可能で国際的な観光大国へと導くことを目指しています。