マレーシアの不動産市場は、世界的なコスト上昇や地政学的リスクにもかかわらず、2026年第1四半期も堅調な推移を見せています。住宅、オフィス、物流、データセンターの各分野で多様な需要が市場を支えています。
住宅部門は市場全体の取引の62%を占め、取引件数は微減したものの取引額は1.3%増加しました。特にジョホール州のサービスアパートメント価格は上昇を続け、首都圏やジョージタウンを上回る水準に達しています。
オフィス部門では、クアラルンプールにおける稼働率と賃料が上昇しています。ESGや環境配慮を重視する「質への逃避」が顕著であり、グリーン認証を受けたオフィスは古い物件に比べ、約17%の賃料プレミアムを獲得しています。
また、産業・物流部門はサプライチェーン再構築の恩恵を受けて強固な需要を維持しています。最も成長が著しいデータセンター部門では、AIやクラウド需要の拡大により、2026年末までに国内の稼働能力が前年の2倍以上に拡大する見通しです。
今後の市場は、投資家の選別が進むものの、引き続き力強い回復力を維持すると予測されています。
▼出典
Malaysia property market holds steady in Q1 2026 amid global headwinds | KLSE Screener

