去年のベトナムにおける外国直接投資(FDI)は、登録資本金が約384億2000万ドル、実行額が過去最高の276億2000万ドルに達し、海外投資家の高い信頼を示しました。特に不動産、小売、物流といったサービス分野への投資拡大が目立ち、ベトナムは単なる「製造拠点」から多角的な経済へと進化しつつあります。
また、新規案件の立ち上げだけでなく、既存事業の拡張や株式取得を通じた長期的なコミットメントが増加傾向にあります。一方で、外資と国内企業の連携不足や、AIや半導体といった次世代産業を担う高度人材・インフラの不足が今後の課題として指摘されています。
ベトナムのFDI誘致は「量から質」への転換期を迎えています。今後は低コストや税制優遇に頼るのではなく、国際金融センター(IFC)や自由貿易地域(FTZ)を活用し、制度の透明性やインフラ、人材の質を向上させることで、高付加価値な投資を戦略的に引き付けることが不可欠です。
▼出典
Vietnam enters phase of in-depth, selective FDI attraction: report

